お風呂の中の哲学者    (お風呂の中から考える)

このブログはお風呂の中で書きます。湯舟に浮かびながら、ふんわりした気持ちで頭に浮かぶことを書いて行きます。

ルルさん研究所

僕の住んでるところは、2両編成ののんきな電車が、これまたのんびりした調子でトコトコ走る線路が目の前にある。

その線路はずうっと向こうまで真っ直ぐで、近くの山に突き当たる所が終着駅。

 

その線路のすぐ横に、まるで並ぶように、同じく山に突き当たる所まで、1本の道が走っている。そこの道を、トコトコ散歩するのが好きだ。

 

あれ...昨日の書き出しと同じだね?

 

けれど大丈夫。同じ道を歩いているから。

 

昨日は不思議なまでのキューブ状の家の話だったけど、その住宅までは行かない。

 

右手には線路があり、その向こうに住宅地が広がる。2、300メートルくらい歩くと、住宅地から幼稚園へと景色が変わる。今日は昼間に歩いたので、幼稚園はとてもにぎやかだ。

 

今見てる幼稚園や、昨日のキューブ状の住宅は線路の向こう側の話だったけど、今日は線路のこちら側の話。

 

幼稚園やキューブ状の住宅がある向こう側は、踏切を渡れば行けるんだけど、その踏切のこちら側には、何とも不思議な店?、がある。

その名も

 

「ルルさん研究所」、、、

 

えと...、あの....、そうだよね。

何だか分かんないと思う。

 

右手に踏切がある十字路のカドに建つその建物は、古い一軒家。2階建てのその家は、各階15畳くらいの部屋がひとつのだけあるみたい。

 

「みたい」と言うのは、中に入った事がないから、外から見るとそんな感じに見える。

 

家族で住むには小さいかなー。

 

ずっとそこは新聞屋さんで、夜中の3時頃に前を通ったりすると、朝刊配達の準備をする人が数人、忙しそうにしていた。

 

ある時、1年くらい前かな。その新聞屋さんが閉店してしまい、看板から何から取り外されて、建物を取り壊すのを待っているように見えた。

 

それが、ある日突然

 

「ルルさん研究所」

 

という看板がかけてあった。

 

1階の部屋は、大きい窓ガラスと磨りガラスがあって、室内が凄くよく見えそうなんだけど、磨りガラスのせいで、絶妙に見えない。

 

1回目は中を見るのをあきらめて、次の日もう一度前を通ってみると、30代なかばくらいの中肉中背のヒョロッとした男性が、何やら作っている。

 

手もとを覗き込んでみると、ムーミンに出てくるニョロニョロの、少しだけ表情が豊かなものが横たわっていた。

 

あまりジロジロ見るのも、何だか恥ずかしいというか、礼を欠いているというか、そんな気がしたので、サッと立ち去った。

 

また別の日、その建物を見てみると、その日は窓が閉められて、建物全体が戸締りされているようだった。

 

その建物が、線路沿いの道に面している壁には、大っきな黒板が張り出されていて、告知が出来るようになっている。白いチョークで、例のニョロニョロのイラストが書いてあり、イラストの横には、こうコメントが書いてあった。

 

「ルルさん、お出かけ中」

 

ニョロニョロがルルさんなのか?

 

ぬいぐるみのようなものを作っている

中肉中背の彼がルルさんなのか?

 

まだ彼に話す勇気のないまま

今日まできてしまったので、

確認が出来ていない。

 

みんなが考えていることはわかってる。

 

「ニョロニョロがルルさんに決まってんじゃん!」

 

僕もそう思う。

 

けど、本当に、そうか?

 

いつ聞きに行こうか悩み中。 

 

2018年9月13日(木) 0:06